2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

真に買うべきものとは

嗜好品や芸術作品はなくても困らないので、「買う必要」はそもそもない。もちろん欲しければ買ってもいいのだが、嗜好品や芸術作品を愛でると、対象への依存が生じるので、余計な枷を抱えることにもなる。では、真に入手すべきものはどのようなものか? 欲求…

物を欲しがる心理

人間が物を欲しがるというか手元に置きたくなるのは、まぁそのものの「好ましさ」が閾値を越えたからなんだろうけど、もう少し突っ込んで検討してみる。人間は欲求が満たされると、次回もそれによって欲求を満たそうとする。ものの「好ましさ」が高ければ、…

理想と完全性と飽き

もし「完全」だという認識に到達した場合、人間は対象への興味を失う。「興味の喪失」とは何か?「完全」と認識したものも、その形をさらに変えることはできるのだろう。しかしあるものを「尊いもの」として認識してしまうと、それとの差異は「誤り」としか…

関心の連鎖とか将来性への期待とか

自分がなおも驚きうる、ということ以外何事にも、人は驚いたりしてはなるまい。 (ラ・ロシュフコー箴言集) 人間は、ある対象によって欲求を充足すると、それに「近い」対象によって、さらなる欲求の充足を行おうとする傾向がある。欲求の充足の対象が「単…

「勉強」の行動学

学生時代(社会人でもいいんだけど)に勉強するかしないかはどのようにして決定されるか?勉強自体が報酬価値を持つケースもあるだろうし、勉強以外のこと(遊び)とのトレードオフが問題になる場合もある。まずは、余計な要因を考えずに、(目的達成のため…

目的の具体性と戦略

目的が具体的(例えば「医者になる」「カッコいいウェブサイトを作る」等)であれば、そのための方法も明確だし、常識範囲内の努力で何とかなるだろう。しかし目的が抽象的(例えば「スゴイ研究をする」「スゴイアプリを作る」)だとそもそも何をすべきなの…

若い人間の不安定さ

感受性が強いから、と言ってしまうこともできるのだけど。 不安定さをもたらす要因として、「将来のビジョンが明確でない」というのがあると思う。「やりたいことがはっきりしない」場合もあるし、「やりたいことをどうやって実現したらいいのか分からない」…

合理性とモチベーションのトレードオフ

ある計画の完遂までの「合理的」な方法があったとしても、モチベーションの持続を含めるとそれが最適な戦略かどうかは分からない。計画完遂の方法としては迂遠でも、「やる気」になりやすいのならそちらが適している可能性もある。 …しかしなんというか、何…

条件の網羅と鬱傾向

ある目的が達成できたとする。その段階では「たまたま達成できた」という状態であり、必ずしも目的の達成条件を明確に把握しているわけではない。しかし明確に認識していなくても、達成できた時の記憶から「達成に寄与した可能性のある条件」を想起すること…

唾棄することで満足感が得られる理由

例えば自分が気に入らない同級生とか、昔付き合っていた相手とか。視界から排除することでストレスが軽減される、ということなら分かりやすいのだが。 例えば「自分が持っているもの」を持ってない人をdisることで、「持っている自分」の優越性を確認できる…

極度の一般化とモチベーションの喪失

あまりにも一般化しすぎると、やる気を失うよねーという。別の目的のための手法ならば、単純化するだけすればいいのだが、目的自体を持続させるのは一般化しすぎないことも重要である。

ルールの必然性について

人間は外部の環境からルールを学ぶことができるが、学習するルールの全てが合理的なものとは限らない。例えば獲物を狩る時には「強力な武器を使う」のが基本だが、単純な狩りに退屈した仲間の間で、「敢えて弱い武器で狩る」というルールが形成される可能性…

「並立しない」ということをどのようにして学習するか?

行動レベルではAの存在下でBを獲得できるか、Bの存在下でAを獲得できるか試してみて、(個別に獲得できるのに)いくらやっても獲得できなければ、並立しえないということが理解できるのだが。脳内ではどのような形で学習されるのかという。 安直だが「おばあ…

ストレスとかルールとか並立しない概念の見極めとか

並立するかしないか確定しない概念があったとする。例えば「まっとうな稼ぎ方をする」と「億万長者になる」。「まっとうな稼ぎ方をする」は一度でも「まっとうでない稼ぎ方」をしてしまった時点で成立しなくなる。「億万長者になる」は可能性としては永久に…

人間の判断についての一考察

「面白くないが(将来)役に立つこと」と「面白いが役に立たないこと」の選択であれば、先のことを見据えて動く気力があれば前者を選ぶだろうし、なければ後者を選ぶだろう。しかし「あまり面白くないがおそらく役に立つ」ことと「割と面白いが役に立つ見込…

人生観の変化について

あまり学歴とか年収で評価しようという考えは元からなかったんだけど、「自分のやりたい仕事」を選択し、その中で最良のパフォーマンスを出すべきみたいな発想はあったんだよね。だから「やりたい仕事」が変わったらどうするのかとか、最良のパフォーマンス…

幼少期の無駄な拘りについて

例えば、同じオモチャの色を決めるのに、数十分考え込むとか。

合理的に振舞って失敗した時より、非合理的に振舞って失敗した時の方がダメージが大きい理由

保守的な行動の傾向について

例えば大学で「漫画研究会」に興味があるけど、世間体を気にして入れないとする。世間体を気にしてもろくなことがない、というのは正論なのだが、完全に不合理というわけでもない。例えばそれによって既存の人間関係に問題が生じる可能性もゼロではないだろ…

幼少期ほど細かい事柄に拘る理由

対人関係におけるパワーゲーム

穏健な人間関係においても、関係性の上下や毀誉褒貶をめぐって、さまざまな駆け引きがなされる。このゲームはどのようなルールに基づいているのか?

自己の優位への拘り

自分より立場が上、あるいは有能な人間と接するのが苦手な人間がいる。一つの理由は自分が持っていないものを相手が持っているために、相手への嫉妬が生まれるからだろう。もちろん自分の方が「上」でもそういった事態は起こりうるが、学歴や地位といった明…

小さな目標と大きな目標の競合

例えば、「俺は大きな仕事をする人間だから、雑用はやってられん」とか。

理解できない価値を追う他人の存在について

他人が自分に理解できない価値を追っていることはあるだろう。ただそれに気づく機会は限られている。理解の容易な価値と自分に理解できない価値がトレードオフになっている場合、理解の容易な価値を他人が捨てれば、何か別の価値を求めているのだと気づく可…

より高次の目的の気づきとその否定

感受性の強さと処理に要する労力

ある物事を処理している時に問題を認識したとする。この時、「問題」の処理にどの程度の労力を割くかは、問題の難易度に応じて合理的に決まるというよりも、問題を認知した時の感情の強さで決まる。問題を認知しない、あるいはさほど深刻に受け止めなければ…

問題の認識と決断と保留

ある目的の達成のための手段が浮かんだとする。それだけならその手段を実行し、目的を達成するだけの話である。しかし、その手段が別の問題を引き起こすと分かっていたらどうか?目的達成によって得るものと、生じる問題を天秤にかける必要が出てくる。 この…

マキシマイザーの行動パターンの形成

マキシマイザーの行動を形成する要素はいろいろあるが、「大きな目標に向かう」というのが一番の特徴だろう。では「大きな目標」とはどのようなものか?「村一番の猛者」より「天下無双」の方が大きな目標と言えるだろう。では「村一番の猛者」と「天下無双…

捨てる技術

・再アクセス可能な状況にして捨てる ・よりコンパクトな代替品を用意して捨てる ・欲求ごとにある程度の充足法が確保できたら余分なものは捨てる ・時間の有限性を意識して(どうせ楽しむための方法は山ほどあるのだから)捨てる ・必要なものを買い、必要…

ものを捨てるために必要な思考

ものに価値を見出して、その価値に執着したら絶対に捨てられない。