2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

心が折れるとはどういうことか?

完全にうつ状態にならなかったしても、特定の目標を完全に諦めてしまうことは「心が折れる」と言えるだろう。これはどのようにして生じるか?もちろん現実的な制約(例えば資格取得の年齢制限)によって不可能になる場合もあるのだが、実際は客観的な可能性…

モチベーションの維持に重要な要素

「外部の環境を生かす」というのが鉄則なんだが、それに必要なものは何か?基本的に「外部の環境」は他者によって構成されるものなので、コミュニケーション能力が不可欠である。その場合の「コミュニケーション能力」は他者の意図を読むよりも積極的に関わ…

人間の認知の広がり方

外界の事物を淡々と頭に入れていく、ということではなくて、好ましい概念との関連付けによって一つずつ意味を持たせていくのだと思う。原初的な「好ましい概念」は生得的に備わっているか、あるいは誕生後の短い期間のうちに形成される。「母による受容」な…

リスクを有限に見積もるためには

自分の命以外は基本的に代替可能なわけで、それらの喪失(の可能性)を「無限リスク」と捉えることは不合理なわけだが、子供の頃はしばしばそういった捉え方をしてしまう。それは何故か?またどうしたらリスクを「有限」と捉えることができるのか? 「失って…

精神的な自由とか楽観性とか人間関係の充実度とか

twitterより。「精神的自由」は必ずしも社会制度だけに依らないし、経済的余力ともイコールではないよね。自由な国に生まれて経済的余力があっても、倫理やら恐怖心やら固定概念やらに縛られて不自由な場合もある。15でその手の自由を獲得する人もいれば、20…

現実感について

「現実感」とはどのようなものか?人によって様々な定義で用いられる言葉だ。「現実感がない」は、非常に強い精神的ダメージを被った際や、病的な状態で生じる場合もあるが、もう少しマイルドな状態を指す場合もある。 自分の経験上、「現実感がある」時とい…

一般的手法と特殊な手法

「一般的」というと語弊があるのだけど、「適用範囲が広いが成功確率は低い」手法について。例えば対人関係において、最大公約数的な「無難な振る舞い」をすることは上記の意味では「一般的」と言えるし、対象(相手)ごとにその人に気に入られるような対応…

議論が噛み合わないパターン

一般性vs.特殊性例外のなさ(一般性)に重点を置くか、情報の価値(事象の偏りに関するものなど)に重点を置くか、が噛み合わないと無意味な議論が続くことになる。例えば、「学部の専門に近い業種を選んだ学生は入社以降伸びやすい」。もちろん例外はあるだ…

予測の狭さと学習への影響

例えば何らかの意思決定に際し、特定の行動を選択した後も選ばなかった選択肢を頭に置いておき、(実際にはその行動を起こさなかったので観測できないこともあるのだが)可能な限り多くの行動のその後について注意していれば、その後の予測精度の伸びは大き…

選択肢の網羅とトレードオフの認識

現実問題としてあるものと別のものがトレードオフ(一方を得るためにはもう一方を手放す必要がある)になっていることが多いが、そういった認識はどのようにして形成されるか?たぶん取りうる選択肢の評価と、選択肢間の関係性についての理解が必要となるの…

条件の増加に伴う報酬感の減少

報酬獲得に必要な労力が増えて、全体の報酬感が低くなる、というのなら分かりやすいのだが。(ただ、場合によっては適度な労力が報酬感を強める場合がある)さほど労力が増えなくても、報酬獲得の条件が複雑化すると報酬感が小さくなる場合がある。まぁ「思…

成功に伴う思考の流動化と、失敗に伴う思考の硬直化

一般に何かが手に入らないと思考が全般的に悲観的になり、確実に手に入るもののみを希求するようになる。逆に欲しいものがいくつも手に入ると思考が全般的に楽観的になり、手に入るか分からないものに対しても、アプローチするようになる。上記のような現象…

アナログ的な条件の充足

ある目的の達成に必要な条件が明確に規定される場合もあるが、現実には「必要不可欠」な条件が存在せず、複数の条件のうちいずれかを満たせばよい、あるいは複数の評価項目の合計点が一定の水準に到達すればよい、という状況が多い。このような状況での目的…

思考の回転速度と成功体験

思考の回転速度は先天的な要素が強いと思うが、後天的に変化する余地もあるように思う。例えば、行動→成功を短期間に繰り返せば、思考速度は次第に上昇していく。ただ先述のとおり、高速度の思考は報酬の獲得を伴わないと悲観主義に繋がるので、状況の変化等…

思考の回転の速さと悲観主義

思考の回転の速さは、ある程度悲観主義に通じるものがあると思う。単純に解釈するなら「思考の回転が速い→不安要素を数多く想起する」なのだが、それ以外の解釈も可能であろう。 強化学習の枠組みでは「行動→報酬と状況変化に基づく評価」が基本だが、少し拡…

ストレス耐性とは何か?

何となく「ストレスに晒される→ストレス耐性がつく→その後同様のストレスに晒されても以前ほどダメージを受けなくなる」みたいな流れはありそうだけども。そもそも「ストレス耐性」とは何なのか?というか「ストレス」の実体は何で、それに対する感受性はど…

条件の削減と報酬感

A、B、Cの全てを満たす状況でDが得られるとする。しかし条件を精査したところ、実は条件Aのみを満たせばDが得られると分かったとする。この「分かった」瞬間には経験上報酬価値が生じると思うのだが、それは何故だろうか?

永続性の報酬価値

「永続する」という印象には、それ自体に報酬価値があるようだ。例えばスポーツジムの会員権に、半年有効のものと一生有効のものがあったとする。当然後者の方が高いが、5倍くらいの値段であれば、後者を買う人間も多いだろう。もちろん、「一生有効なら半…

手に入らないものをどう処理するか?

人間は報酬を予期させる刺激が与えられるが、実際に報酬を得ることができないという状況になるとストレスを感じる。他人に対する「嫉妬」もその一例だろう。「自分は手に入れられない」ということが分かっているのであれば、合理的にその刺激を「無視」する…

希望を抱ける条件

基本的に達成したことのない目的に向けて(労力を要する)行動を起こすのは困難である。なぜならその行動は何ら報酬と関連付けられていないので。それでも実際のところ、人間は未経験の目的に向かって行動を起こせる場合がある。これはどのような機構による…

固執と思考の無限退行

何度も書いてるが、固執は様々な弊害を生む。その弊害がどのようなものになるかは固執の対象によるが、特に重篤なケースについて考えてみる。 ある概念(例えば「自分は善人である」ということ)に強烈に固執した場合、想起される全ての概念・行動は、固執の…

自信と不安

Aという目的を達成するのに、B、C、Dの条件が必要だと感じられたとする。ところが条件Dを満たすのは困難である。もしかしたら条件Dは不要で、条件BとCだけで目的Aが達成できるかもしれない。このような「不安」を解消するためには、当たり前だが「とりあえず…

視野の広さと敗北主義

そもそも「視野の広さ」は「負け犬根性」に近いものがあるんじゃないかなと。ある一つの価値に固執し、それを是が非でも奪取する人間は滑稽に見えるかもしれないが(その価値を入手したという意味では)勝者である。それを見て嘲笑する人間は(その価値を入…

伝聞情報と経験のバランス

伝聞情報は「目的の達成のために満たした方がいいかもしれない条件」を知るのに適している。もし独力の試行錯誤でなかなか解決策が見つからない場合、そういった情報が役に立つ可能性は高い。ただ伝聞情報が経験に比してあまりにも多いと、しばしば悲観的な…

いかにして行動の価値を維持するか

目的の達成(報酬の獲得)を試みて失敗すると、コスト(労力)は生じるが報酬は得られないので、負の報酬が発生し、行動の価値は下がることになる。これを何度も繰り返すと、行動を起こそうとしなくなる。 ある程度メタなレベルで目的の達成が重要だと感じて…

先見性と逃避

「先見性」には、「先のことに価値が見出せる」と「先のことを正確に予測できる」の二側面があると思う。後者は基本的に悪い結果はもたらさない(せいぜい悪い未来を予測して鬱になる程度)が、(後者を伴わない)前者はしばしば目の前の仕事から逃避に繋が…

成功体験と視野狭窄

Aという行動を起こしたところ、Bという目的が達成できたとする。まぁ100回行動Aを取って、100回とも目的Bが達成できたなら、行動Aは目的Bの達成に十分ということなのかもしれないが、数回「A→B」を経験しただけで断定することはできない。ただ世の中を見渡す…

因果関係の認識について

「因果関係」は一方が他方の「原因」となる関係だが、究極的にはある事象が別の事象に完全に依存して起こることを証明はできない。観測可能なのは、「Aが起こった時には必ずBが起こる」という事実である。(捕捉すると、Aが時間的にBに先行することも必要か…

欠乏と思考の転換と楽観主義

基本的に人間は欠乏しないと思考を切り替えることが難しい。 極度の楽観主義は、不自由のない生活に伴って生じる場合が多い。元々ある予測の適否(例えばあるプロジェクトが成功するか否か)は、生活の満足度に関係ないはずだが、実際はかなり影響を及ぼす。…

エッセイの効能

日常の雑多な事象を綴って他者から反応を得ることで、雑多な事象に意味を付加できるなーと。実は長々書いてたんだけど、はてなへの投稿に失敗(ログインしてなかった)したので、二度書く気力がない。